９/１５（土）　帰国へのチャレンジ　２日目

　朝４時起床、朝５時にホテルを出発。　今日帰れる保証はないが、とにかくわずかな可能性にかけてバスに乗り込む。　６時頃空港周辺に来るとまだ人はまばらで警備の警察の車がところどころで検問を行っていた。　空港に着くやいなや、早く並んだほうが乗れる確率が高くなると言う事で、バッグを手にするや、皆もあせって先を急ぎＫＥのカウンターへ走る。　ＫＥカウンター前のチェックイン列に並ぶ場列は二つに分けられ、一つはもともと今日のフライト予約がある人の場所、そしてもうひとつが空席待ち受付の列である。　すでに徹夜組や我々よりももっと早く来ていた旅行者が前に並んでいて、我々はすでに６０番目だった。　なぜ６０番目がわかったかというと、一番前に並んだ若者が後で割り込まれたりして、混乱しないように、一人一人名前を書き込んだリストを作りたいと、回ってきたので、順番の番号がわかった。　確かに皆少しでも早く帰りたい人ばかりなので混乱して何がおきるか判らず、その若者の行為は後で役に立つかも知れないと思った。

　朝６時に並び始めたが、２０〜３０分もたつとすでに我々の後ろにもかなり長い列が出来ていて、後ろになるほど乗れる確率は少ないだろうなと周りの人と話ししていた。　また９時にならないと航空会社のスタッフも来ないので、３時間ほどその場で待つしかなかった。　一軒だけ開いている店でハンバーガーが買えると言うので、すいているうちに朝食を買い込んできて食べた。

　９時頃、ＫＥ（Korean Airline）のスタッフがカウンターに現れ、チェックインの準備を始め、１５時３０分の出発便にもかかわらず、９時２０分頃に早くもチェックインが始まった。　フライトは再開第一便ということで、ノーマルな折り返しではなく本来の成田便ではない飛行機を成田便に振り替えたということで当初のレギュラーフライトでは１０時３０分の出発時間だが、今日の成田便は１５時３０分醗である。　我々は空席待ちの登録なので順番にチケットを見せて、並んだ順番に空席待ちリストに名前が登録されていき、登録が済んだ段階で１４時頃までバッグを持ちながら自由解散となる。　とりあえず２階のレストラン街に行きテーブルと椅子が並んでいるところで休息することにした。　

　連日、朝早くから帰り支度をして空港に来たりする行動が続いていたので、ツアー客の仲間も椅子に座るや疲れたのか徐々に眠り込む人が多かった。　昼頃になって現地代理店の人が日本食のお弁当とお茶を差し入れてくれたので、食べながら仲良くなったツアーの人達と、これまでのいろいろな話や今日も無理かなあなどと悲観的な話に明け暮れた。

　現地代理店の人からそろそろ空席待ちの発表が始まるというので、再び一階に降り人であふれるカウンターロビーにバッグを持って移動。　ＫＥのカウンター前では、ＫＥの職員がハンドマイクを持って空席待ち当選者の名前を１人づつ発表していく。　一番先頭に並んだはずの若者の名前がなかなか呼ばれず、次から次へと違う名前が呼ばれていくのでその若者もおかしいと言う表情で、並ぶ以前になんらかで空席待ち登録をしている人がいたようだと言っていた。　多分航空会社に出向いたか、電話でエントリーした人かも知れないと話し始めた。　そのうちその若者も名前を呼ばれ嬉しそうにチェックインを始め、我々に挨拶をしてゲート方向に消えて行く。

　やがて我々のツアー仲間も何人か呼ばれていき、もうだめかと思っていたら、我々のすぐ前に並んだ７人のグループの人が呼ばれていないのに、我々の名前が韓国訛りの発音で呼ばれたのだ。　まさかと思いながらもあわててカウンターへ行くと、間違いなかったので、指示に従い、バッグをセキュリティーチェックマシンに通し、チェックイン手続きをした。　職員に急いでゲートへと促され、走って搭乗ゲートに走る。　すでに出発時間の５分前であった。　途中トイレに入ると、アナウンスがあり我々の名前が呼ばれていて、早く搭乗するように繰り返しのアナウンス。　またまた走って、ようやくゲートに到着して飛行機に乗り込んだ。　すでに満席でどうやら本当に我々が最後の搭乗だったようで、席に着くや否や、飛行機が動き始めた。　周りを見渡すと我々より先に空席待ちに当選したツアー仲間の人達が良かった良かったという表情で微笑みかけてくれ、我々もこれでやっと帰れると思い嬉しくなった。　同時に今日並んだ同じツアー仲間の人達がまだたくさん乗れずに残っているので、その人達はまた明日も朝早くから同じ挑戦をするのかも思うと、気の毒に思った。

　帰りのフライトは、もともとはソウル直行便の飛行機だったため、映画も日本語の字幕や吹き替えがなく、何故か中国語の字幕が出ていた。　間際の搭乗だったため、免税ショップにも寄ることも出来なかったので、機内販売の免税品を少し購入した。　帰りのフライトは気流の関係か、かなり揺れが続きほとんどシートベルトをつけた状態だった。　来るときの食事のナイフは金属だったが帰りのフライトはプラスチックに変わっていた。

帰りのフライトでの映画は

(1)　Ｓｈｒｅｋ：　すべてＣＧで作られたコミカルな映画で声をＥｄｄｉｅ　Ｍｕｒｐｈｙ　と　Ｍｉｋｅ　Ｍｙｅｒｓ

(2)　Ｓｐｙ　Ｋｉｄｓ：　主演はＡｎｔｏｎｉｏ　Ｂａｎｄｒａｓ　Ｃａｌａ　Ｇｕｇｉｎｏ

　１８時３５分ころ成田に到着。　税関を通過してロビーに出ると旅行社の出迎えの人が待っていて、この旅行でのいろいろな問い合わせ専門の窓口があるとの文書を我々に手渡した。