９/１４（金）　帰国へのチャレンジ　１日目

　今日から空港閉鎖の解除に伴い朝６時３０分にホテルを出発して空港へ向かう。　 ロスアンゼルス空港も制限やセキュリティーが厳しくなっていて、ダウンタウンでのチェックインは禁止、一般の空港駐車場も使用禁止で少し離れたところの指定駐車場で車を降りシャトルバスで空港に向かうなど空港周辺の警備は厳しい。　空港近くの広場では警備の警察官グループが徹夜で警戒しているようで車両やテントが数多く並ぶ中で朝食の炊き出しを行っていた。

　朝７時３０分頃空港ターミナルに入るとほとんどの店が閉まったままで閑散とした中、ＫＥのカウンター前に並ぶ。　代理店の指示でまず、第一優先は本日の出発便のチケット保持者で、その後に当初の出発便の古い順に並ばされた。　一番古い人は１１日出発の人ですでに４日も待たされている。　我々は１３日の予定だったので、今日乗れる可能性はなさそうだとツアー仲間の人達と話していた。

　待つこと２時間、９時３０分頃になってＫＥのカウンターに職員が出てきて紙を張り出した。　内容は本日のＫＥ便はすべてキャンセルとのこと。　つまりソウル・成田から飛行機が飛んでこない事がわかった。　代理店のスタッフはあわてて、他の航空会社への振り替えが出来ないか連絡を取っていたが、他の航空会社の空席待ちで直接お金を払って乗れた場合は旅行者から後で返金されるとの日本の旅行社からの指示があったというので、今日フライトが予定されているＪＡＬ、ＡＮＡとＴＧのカウンターに皆があわてて移動し始めた。　

　その頃はすでにターミナルは各航空会社のカウンター前に帰国者が長い列を作っており大きなバッグを持ちながら移動するのも大変である。　我々もあわててＡＮＡへ移動して後ろのほうに並び始めたが先に聞いてきた人の話では事前に予約センターに電話でキャンセル待ちをした人でないとダメだと言う話で再び代理店の者に詰め寄ったが彼らもそんなはずはないとか確認を取っていたが結局は情報が二転三転していると苦しい言い訳をしていたが他のキャリアはもともと滞留している人達で満席らしかった。

　本来なら帰国便の手配は代理店の仕事だと思っていたので、自分たちで適当に他の航空会社に並んで、お金を払ってチケットを買って勝手に帰れみたいなやり方に、我々ツアー仲間は怒りまくった。　彼らもどうしてよいかわからない部分もあったようだが、添乗員が付かず現地の世話は代理店が行っている中で、イレギュラーの連続と正確な情報も入らない中混乱するのも仕方の無いところかもしれない。

　９/１４（金）　今日も帰国できず　ロスアンゼルス市内観光へ

　リトルトーキョーを後にして次はサンタモニカへ。　サンタモニカの海岸通でバスを止め４５分間の自由行動。　我々は階段で広い砂浜の海岸に降りるとさわやかな風を受け気持ちが良かった。　海岸のすぐ近くではＴシャツや水着姿でローラースケートで走る若者が多くこれぞアメリカ、サンタモニカの雰囲気たっぷりであった。

サンタモニカを後にして次に向かったのがビバリーヒルズ。　センチュリーシティーは２０世紀Ｆｏｘの映画スタジオやダイハードの撮影に使われたビル、プリティーウーマンの映画に出てくる高級ホテルなどがある。　高級ブランドの店が並ぶ通りを過ぎていくとやがて有名なチャニイーズシアターにやってきた。　ここでも３０分くらいの自由時間がありスターの手形のあるチャイニーズシアター前でお目当てのスターの手形を探す観光客でにぎわっていた。　通りのみやげ物店前ではスターのそっくりさんが立っていてハリウッドの雰囲気を楽しませてくれていた。

リトル・トーキョー　日系の宇宙飛行士オニズカの記念碑がある

リトル･トーキョーに建つ火の見やぐら

サンタ・モニカ海岸

サンタモニカ海岸のピアで南米の音楽演奏

ハリウッドのチャイニーズ・シアター

チャイニーズ・シアター近くでスーパーマンとクロコダイルダンディのそっくりさんがいた

　夜８時から旅行社現地代理店のツアーデスクにて、恒例の説明が行われた。　相変わらず代理店の説明はあいまいで明日の朝空港に向かうとだけしか説明しない。　ツアー客は今日も飛行機が飛んできていないにもかかわらず、朝早く起きて無駄足になった事を指摘して、もう少し正確な情報と旅行社側で座席の確保をしてもらいたいと申し入れた。　現地代理店の担当者は相変わらず日本の指示通りにしか動けないの一点張りで、我々も頭に来て少なくともソウルから飛行機がこちらに向かったかどうかだけでも確認してほしいと詰め寄り、結局、その確認が取れるのが夜１１時頃というので夜１２時に再び集まって情報を聞くことになった。

　夜１２時に再び集まると現地代理店の責任者が来て飛行機がソウルを飛び立ったとの説明があり、ツアー客は今日のように朝早く入って乗れない確率が高いのなら各人の判断で明日は空港に最初から行きたくないという人が出てきて、その時は後で乗れたとわかっても文句を言わないという念書を書いてもらう必要があると現地代理店が話す。　続いて代理店の責任者は我々に話す。　とにかく乗れるか乗れないかは行って見なければわからないか゜少しでも可能性があるならば行くべきではないか。　混乱しているので、どういう順番で乗せるのかも航空会社によって異なるし、保証はないが、行っていなければ乗れるチャンスがあってもそれを逃すことになると熱く説得を続ける。　我々もその熱意ある説明に納得し明日は朝５時出発と言うことで部屋に戻った。