４/８（日）　ミラノ中央駅とイタリア国鉄

　　ミラノ市内観光の後、午後からフリータイムとなり、我々二人はミラノから東へ２００キロほど離れたVERONAという街へ出かけることにした。　スカラ座近くから地下鉄３号線に乗ってミラノ中央駅へ向かった。

　ミラノ中央駅はヨーロッパのターミナル駅が大半そうであるように、かまぼこ型の大きな屋根の下に２０本以上の線路が並んでいる。　ホームの高さは日本と違って低くステップを２段ほどあがらないと乗れない。　ホームへは誰でも簡単に出入りできる。　チケットを事前に専用の機械に通し乗車日と時刻を刻む。　列車の中では途中、検札があるが降りる時はチケットは見せずに降りられる。

　イタリア国鉄は略称ＦＳ　（Ferrovie Italiane dello Stato）で車体にも大きくＦＳのロゴが入っている。　ヨーロッパは陸続きなので国際列車もたくさん走っている。　ＥＣ（ユーロシティ＝国際特急列車）、ＥＮ（ユーロナイト＝国際夜行特急列車）、ＩＣ（インターシティー＝国内長距離特急列車）、ＩＣＮ（インターシティーナイト＝国内超特急）などがある。

ミラノ中央駅

国際特急列車

ベローナ行き特急列車

　MILANO−VERONA間の往復切符を買って１５時５分発のベネチア行き特急列車に乗り込む。　２等車は６人が座れるコンパートメント車両と一般的な４人掛けシートの車両があったが、４人掛けのシートに座る。　途中、BRESCIA　DESENZANO　という２つの駅に停車して１６：３０にVERONA駅に到着。　

ベローナ駅

　Vｅｒｏｎａ　ベローナ

　ＶＥＲＯＮＡ駅のツーリスト・インフォメーションに立ち寄って簡単な地図をもらいＶＥＲＯＮＡの中心部まで歩くことにした。　この日は日曜日とキリスト教の特別な日が重なってかなりの人出があり、お祭りのような賑わいをみせていた。　街の中心部までくると紀元一世紀に建てられた古代の円形劇場跡アリーナーが見えてきて、その周りにはオープンカフェやテントがいくつか並び男性歌手がテンポの良い歌を歌っていた。　時間がないのでアリーナを外から見たあとロミオとジュリエットの舞台となったジュリエッタハウスへ向かう。　ジュリエットの銅像が建つ中庭からはジュリエットがロミオの求愛を受けたテラスもあった。

ベローナ中心部の城壁

円形劇場アリーナ

ジュリエット像の前で

ジュリエッタ・ハウス

　帰りの列車の時刻が迫っていたのでタクシーでＶＥＲＯＮＡ駅に戻る。　帰りの列車は１８時２８分発ジュネーブ行きの国際特急列車で途中ミラノに停まる列車。　帰りの列車も混んでいて何とか空いている席に座ったのもつかの間、後から人がきて、どうやらここは指定席らしく自分の席だと言っているようなので、一人だけ別れて別の車両へ移動した。　ミラノ中央駅に着いたのは夜の８時頃。　再び地下鉄でドゥオモまで戻り、ドゥオモ広場近くのＰｉｚｚａｒｉａレストランで夕食を食べる。　２階の席に座るとすぐにウェイターが日本語のメニューを持ってきた。　それだけ日本人が多くくるのだろう。　本場のパスタとピザそしてワインを飲み、２２：４０にドゥオモ広場からホテルのシャトルバスに乗りホテルへ戻る。