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２０１１年のＲｉｃｈａｒｄ隊第一回定例ハイクは、今年１年の安全祈願も兼ねて山梨県の身延山（日蓮宗総本山久遠寺）に登りました。毎年この時期のハイクは、雪が心配ですが、この日もアイゼン持参で覚悟していましたが、幸いにも雪はほとんどありませんでした。

車２台にわかれ、１台は荻窪駅前から６時１５分に、もう１台は府中本町駅から６時４５分にそれぞれ出発。　いつもの談合坂で落ち合い、中央道～中部横断道と走り、増穂ＩＣで下りて、国道５２号を南下して身延山の入口に着きました。身延山の三門からスタートするといきなり２８７段の急な石段があるというので、ずるをしてその上のロープウェイ乗り場下にある駐車場に車を停めました。　駐車料金は時間制の有料です。　そこから道路に沿ってしばらく上がります。

駐車場から少し上に上がるとと左にロープウェイ乗り場、正面に久遠寺本堂がありました。ひとまず久遠寺本堂に行き、安全登山を祈願してお参りをしました。 本来なら、下の三門からこの久遠寺本堂の前まで２８７段の石段を上がって来るのが正統な参拝ですが、我々は楽をしてしまいました。 立派な久遠寺本堂前で記念撮影をしました。 身延山久遠寺は日蓮宗の総本山です。解説はこちら

久遠寺本堂で参拝したあと、ロープウェイ乗り場方面の道を戻ると、山頂への表参道が始まります。　写真左は日蓮聖人の説かれる本地上行菩薩がご本尊の本地堂です。その右の下には久遠寺本堂、そして遠くには近隣の山々が見えています。　 そのまま緩やかな坂道を登って行くと、 うっそうとした杉木立の中、参道脇には格式高そうなお墓が立っています。　ここは、江戸時代の身延山がそのまま残っている場所で江戸時代に活躍した僧侶や信徒の墓域があります。 そして右側に丈六堂と書かれたお堂がありました。お堂のそばまで上がってみると、説明では徳川家康側室お萬の方が寄進した一丈六尺の黄金の釈尊像が安置されているとのこと。

丈六堂を過ぎて３０分ほど登ると、１０時５３分頃コースポイントの大光坊にやってきました。 ここは２８世日奠上人が開創で元は大光庵といい、明治３年に大光坊と改称されたとのこと。　境内には、三光堂・大黒堂といった堂宇や相輪塔・釈尊座像があり、休憩所が置かれています。 大光坊の境内には百日の修行をする姿の釈尊像や天下泰平を祈願して建てられた相輪塔（日光、比叡山、身延山の３カ所に建てられた）などがありました。 大光坊の境内を通って相輪塔を過ぎると、ふたたび参道（登山道）に入ります。　大光坊は奥之院登詣の中間点で、ここから山頂の奥之院までは急な山道となります

大光坊から、さらに１時間ほど登ったところに、コースポイントの法明坊の建物がありました。 　日蓮聖人の喉の渇きを潤そうと、弟子の日朗上人が山頂よりこの地に下り、清水を汲んで聖人に給仕したと伝えられる日朗上人井戸と、水屋堂（法明坊）があります 法明坊の建物からしばらく進むと、なんとも古さを感じさせる神輿のような重厚な祠がありました。その祠は東照宮祠と書かれ、徳川家康が亡くなった時、側室であったお萬の方が身延山に詣で、法会を営み、家康供養のために建てられたとか。

やがて木の間から富士山の頭が見え始めました。そして、山頂の建物も見え、間もなく山頂のようでした。　まずは山頂南側の展望台を通ります。　天気がいまいちで、景色もクリアには見えません。 南側展望台からの展望はこちら。 天子山塊の山々の奥に富士山が頭だけのぞかせています。

南側展望台から右方向に上がったところが奥の院の西表。いくつかの社殿や休憩所などがあります。すぐ左に日蓮聖人が房州に向かい合掌されている像が祀られています。日蓮聖人のふるさとが千葉県天津小湊。 仁王門に向かう石段の左右から樹齢700年を超える４本の日蓮聖人御手植えの杉を見る事が出来ます。

石段を上がったところの思親閣仁王門をくぐります。 日蓮聖人が風雨をいとわずお登りになり、ご両親を偲んだといわれる身延山。　思親閣はその山頂にあり、仁王尊像を祀る仁王門が境内を守護すると言われている。 門の奥に見えるのが日蓮聖人の神霊を祀る堂閣、祖師堂。　日蓮聖人像、六老僧（直弟子）像、両親像が安置されている。

祖師堂から左奥に進むと北側展望台、身延山山頂に出ました。山頂の表示板が外れて下に置かれています。　誰が直してくれるんでしょうか。 山頂には雪が少しだけ残っています。でもこの季節はやはり寒いです。 晴れていれば、展望が良いのですが、この日は残念ながら曇りでだめでした。　晴れていれば南アルプスの展望が望めたのですが。 すぐそばには、ここから見える山の説明板がありました。 記念撮影をして昼食タイムです。 この季節、じっとしていると寒いです。震えながら昼食の支度をして、温かいカップめんを口にすると至福のひと時です。 また、山頂の奥にはこんな説明板が。 この山頂に立つと日本の地質構造を二分する地点に立っているとか。

帰りは時間の都合もありロープウェイで降りることにしました。　２時間半かけて登ってきましたが、ロープウェイで下ると、たった７分で降りてしまいます。 朝立ち寄った久遠寺本堂脇でロープウェイを降り、さらにそこから下の駐車場まで降りる珍しい斜行エレベータがありました。　足の悪い方や弱い方のためのようですが、我々も乗ってみました。 １４時２０分ころ、駐車場に戻りました。

帰りに身延山参拝の入口である三門を通りました。大きく重厚な門です。 「空」「無相」「無願」の三解脱をあらわす三門には、79世日慈上人の筆による「身延山」の扁額がかかっています。 今年初めての山は歴史あるお寺で１年の無事な登山を祈願して、また足慣らしという事もあり下りは無理せずロープウェイで下りてきました。 前後するこの日だけ曇りという残念な天候でしたが適度な山歩きが楽しめました。 今年もＲ隊のハイクを楽しみたいと思います。 隊員の皆さま、今年も引き続きお付き合いください。

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