追撃者

I n t r o d u c t i o n

喰らいつき、追いつめる。　その心に刺青あり。
肉体派アクション･ヒーローの道を歩んできたスタローンが、
クールでスタイリッシュな魅力で挑んだニュー・ハードボイルド･アクション

そのあまりにも過激なバイオレンス・シーンの連続と独特のハードボイルド・タッチの映像センスで、今でもカルト的人気を保っている７１年のクライム・アクションの傑作「狙撃者(ＧＥＴ　ＣＡＲＴＥＲ)」。　「ロッキー」シリーズ、「ランボー」シリーズ、など２０世紀映画界のアクション・シーンを支えてきたシルベスタ・スタローンがこの名作をクールに、ハードに、サスペンスフルに、そして豪華な顔ぶれの共演を得て挑んだのが、『追撃者』である。

きらびやかなショービジネスの影で犯罪うずまくラスベガス。　その裏社会で、悪党から借金を回収する闇組織の取立屋として君臨するジュック・カーター。　ある時弟が死んだ事を知り、争議に出席するため、ラスベガスからシアトルへと急行する。　しかし弟は組織の陰謀によって殺害された事がわかり、更に弟の娘も組織の悪に巻き込まれていたことを知る。　復習を誓うカーターはシアトルの闇組織の関係者を一人、また一人と追いつめていく。　それは彼にとって、過去への償いと新しい人生への旅立ちを意味していたのだった。

　主人公はニューヨークからわずか橋ひとつ隔てたニュージャージーの田舎街に住む２１才のヴァイオレット。　ソングライターになる夢を胸に、近くて遠い大都会にやってきた彼女だが、デモテープはことごとくボツ。　所持金も底をつき職を得るためにクラブ・バー《コヨーテ・アグリー》の扉を開けるが、そこは想像していたような普通のバーではなかった。　満員の客の目当ては酒ではなく、女性バーテンダーたちによる過激なまでに情熱的なダンス・パフォーマンス。　熱狂の渦の中であぜんと立ち尽くすヴァイオレットを若き女性オーナーのリルがけしかける。　「さあ、ステージに上がって！」　－－その時からヴァイオレットの新しい世界が始まったのである。

C a s t & S t a f f

シルベスタ・スタローン　(弟の復習をする　ジャック)
ミランダ・リチャードソン　　(ジャックの弟の妻グロリア)
レイチェル・リー・クック　　(弟の娘ドリーン)
ミッキー・ローク　　　　　　(昔の悪い仲間サイラス)
マイケメル・ケイン　　　　　(弟殺しに関わるバーのオーナー)

監督／スティーブン・ケイン

Profile of Hero／Heroin

　
シルベスタ・スタローン
自身が脚本を書いた『ロッキー』で７６年にアカデミー賞優秀作品賞受賞。以来、俳優としてのみならず脚本家として監督としてその才能を認められる。　７８年『ロッキー２』、『パラダイス・アレイ』では主演、脚本、監督を努め、７８年『フィスト』、８２年『ランボー』、８５年『ランボー／怒りの脱出』、８８年『ランボー／怒りのアフガン』では主演、共同脚本を努める。　その他主演作は８９年『デッド・フォール』、９３年『クリフハンガー』、９４年『スペシャリスト』、９５年『暗殺者』、９６年『デイライト』など。

Production Note

テッド・ルイスの小説『Jack's Retirn Home』をベースにした１９７１年公開のオリジナル版イギリス映画『狙撃者』に出演していたアカデミー賞受賞者マイケル・ケインの本作への起用は真っ先に制作者の念頭にあった。　

舞台はシアトルだが実際に撮影が行われたのはカナダのバンクーバーだった。

　
　　　　　　　　　　　　（以上　パンフレットその他から引用）