ターミネーター３

I n t r o d u c t i o n

　全世界で5億1千万ドルの興収をあげるメガ・ヒットとなった『ターミネーター2』から12年。待ち望まれたシリーズ最新作には、最新のターミネーター、T-Xが登場する。扮するのは新星クリスタナ・ローケン。宿命のヒーロー、ジョン・コナーには新たにキャスティングされたニック・スタール、ヒロインにはクレア・デーンズ。彼らの運命を握る旧型ターミネーター、T-800を演じるのはお馴染みアーノルド・シュワルツェネッガーだ。見どころは、人間に刃を向け始めたマシーンの暴動、LAの街路を舞台にした怒濤のカーチェイス。SFXはもちろん、フィジカルなアクションの醍醐味も忘れていない。スーパーモデル出身のローケンと、当たり役にカムバックするため6ヶ月の厳しいトレーニングを積んだシュワルツェネッガーがぶつかりあう一騎討ちの死闘は見逃せない。自らが背負った過酷な運命に立ち向かうジョンはどのような未来を迎えるのか、前2作に張り巡らされた膨大な伏線をたどりつつ、新たな驚きを提供する。

上映時間：　１時間５０分
制作国　：　アメリカ　２００３年
日本公開：　２００３．７．１２
原　　題　： Terminator3: Rise of the Machines
ジャンル：　ＳＦ／アクション

Profile of Hero／Heroin

　
Arnold Schwarzenegger
　１９４７年生まれ。オーストリア出身。映画デビュー作は７７年「アーノルド・シュワルツネッガーの鋼鉄の男」。続く作品の「スティ・ハングリー」でゴールデン。グローブ賞の新人賞を受賞。７８年にプロのボディビルダーを引退し、俳優業に専念。人気が爆発したのは８４年、「ターミネーター」の殺人サイボーグ役から。以後はコメディにも新境地を作り、超売れっ子のスーパー・スターとして活躍を続けている。９２年「キッチン・ウォーズ／彼女の恋は五ツ星」では長編監督にも挑んだ。主な出演作は「ツインズ」、「トータル・リコール」、「キンダガートン・コップ」、「トゥルーライズ」、「エンド・オブ・デイズ」、００年『シックス・デイ』、０２年『コテラル・ダメージ』など。
　　　　　　　　　　　　　　
Nick Stahl
　1979年テキサス州ダラス生まれ。4歳で児童劇団に参加し、CMやTVムービーを経て、メル・ギブソンの初監督作『顔のない天使』('93)で、主人公の少年に抜擢され、一躍注目を浴びた。その後は、『運命の絆』('94)『トール・テイル/パラダイス・ヴァレーの奇跡』('95)『Eye of God』('97)『洗脳』('98)などに出演。'98年には、テレンス・マリック監督の戦争大作『シン・レッド・ライン』('98)に出演し、光る演技を披露した。さらに、『イン・ザ・ベッドルーム』('01)では、マリサ・トメイの年下の恋人に扮し、強い印象を残した。その確かな演技力と存在感は、悪役を演じた『BULLY ブリー』('02)でも健在だ。他の出演作は、『Soundman』('99)、『サンセット・ストリップ』('00)、『All Forgotten』('00)、『The Sleepy Time Gal』('01)、『タブー』('02)、『Bookies』('03)など。

Kristanna Loken
　1979年ニューヨーク生まれ。ブロードウェイの役者で脚本家でもある父と、モデルの母を持つ。幼いころから乗馬とダンスを習い、15歳で母と同じモデルの道へ。スーパーモデルとして活躍したのち、「As the World Turns」「Aliens in the Family」「Unhappily Ever After」「Pensacola: Wings of Gold」などのTVシリーズに出演して女優への転身をはかった。'98年のTVシリーズ「モータルコンバットコンクエスト」ではタジャ役を演じ、お茶の間の人気を獲得。その後は「D.C.」('00)のサラ役で全米中に名前が知られるようになった。映画デビューは、2001年の『エネミー・フォース/限界空域』。数度のオーディションを経て獲得した本作『ターミネーター３』のT-X役で、ブレイクの時を迎えた。

The Director

　監督のジョナサン・モストウは1961年生まれ。ハーバード大学映画学科に進学、在学中に短編映画を撮る。その中の短編が全米学生映画祭で短編＆ドキュメンタリー賞を受賞。９１年にＣＡＴＶ用のＴＶＭ、「Ｆ－１６」（旧ビデオ・タイトル「ウォー・バーズ２／天空を駆ける無敵のＦ－１６（ファルコン）」）を完成。緊張感溢れる演出が評価され、さまざまな企画が持ち込まれるが気に入らず、自ら「ブレーキ・ダウン」の脚本を書く（97年には日本でも放送されて話題となったTVドキュメンタリー『アポロ13号奇跡の生還』をトム・ハンクスと共同で製作している）。これがプロデューサーのディノ・デ・ラウレンティスの目にとまり、カート・ラッセル主演で完成。本作が予想外のヒットを記録し、続く「Ｕ－５７１」で大ヒットを達成した。

Production Note

３作目を作るにあたって、僕がいちばん興味を持ったのは、ジョン・コナーの心理状態だった。自分は未来を変えられたのか、人類のリーダーになることはないのか、審判の日は本当に過ぎ去ったのか? そんな不確かな思いが、前作から10年にわたる彼の人生にどんな影響を与えたのかという点に、最も興味を惹かれたんだ。そこでプロデューサーたちには、それに基づいた自分のビジョンを話した。結果、作品には、よりドラマティックな緊張感と哀感が加わった。

「T-X」役のクリスタナ・ローケンには、完全にロボットになりきってもらいたかった。ロボット演技は、感情を抑えればいいので簡単だと思われがちだが、実際はかなり難しい。なにせ、自分のなかの人間的な要素をすべて取り除かなくてはならないのだからね。だから彼女をパントマイムのコーチの元に送り込んで、人間的な動きをすべて消させた。歩き方から何から、すべてのクセを取り除き、彼女にはマシーンになりきってもらったんだ。これはとんでもなく大変なことだよ。精神的にも肉体的にも、自己規制がきっちりとできていないと達成できないことだ。まるで武術の会得のように集中力が必要なんだ。
(以上監督のジョナサン・モストウのコメント)

　　　　　　　　　　　　（以上　パンフレットその他から引用）