セクレタリー

I n t r o d u c t i o n

　自傷癖のある内気な若い女性が、秘書として就職した弁護士事務所で雇い主のボスから風変わりな“教育”を施されることで初めての快感に目覚め、いつしか一途な恋へと発展していく異色ラブ・ストーリー。監督はこれが長編２作目となるスティーヴン・シャインバーグ。若手映画人の登竜門、サンダンス国際映画祭で評判となり特別審査員賞を受賞。主演は「セックスと嘘とビデオテープ」「クラッシュ」のジェームズ・スペイダーとハリウッド注目の若手女優マギー・ギレンホール。
　繊細な心の持ち主で、小さい頃から自傷行為を繰り返していた内向的な女性リー・ホロウェイ。男性経験も就職経験もない彼女だったが、自立のために弁護士事務所の秘書の仕事に就く。しかし、仕事初日から彼女を待ち受けていたのは、事務所のボスであるグレイの一風変わった秘書教育だった。グレイは秘書とボスの主従という立場をいいことに、リーに対して一見して陰湿なイジメとしか思えない要求を次々と命じていく。ところが、リーはそんな理不尽な“教育”にもめげるどころか、徐々にかつて経験したことのない快感を感じ始めていくのだった…。

上映時間：　１時間５１分
制作国　：　アメリカ　２００２年
日本公開：　２００３．７．１９
原　　題　： SECRETARY
ジャンル：　ドラマ／ロマンス

C a s t & S t a f f

　ジェームズ・スペイダー　・・・・・・・・・・　（弁護士エドワード・グレイ）
　マギー・キレンホール　・・・・・・・・・・・・・・・・・　（弁護士の秘書　リー・ホロウェイ）
　ジェレミー・デイヴィス　・・・・・・・・・・・・・・・・・　（リーの恋人　ピーター）
　レスリー・アン・ウォーレン　・・・・・・・・・・・・・　（リーの母　ジョアン・ホロウェイ）
　アスティーヴン・マクハティー　・・・・・・・・・・・　（リーの父　バート・ホロウェイ）
　
　監督／　スティーヴン・シャインバーグ

Profile of Hero／Heroin

　
James Spader
　1960年アメリカ／マサチューセッツ州ボストン生まれ。幼い時から俳優にあこがれ、１７歳で高校を中退してニューヨークに渡り、さまざまなアルバイトをしながらマイケル・チェコフ・スタジオで演技を学び８１年、「エンドレス・ラブ」で映画デビュー。以降、ＴＶＭや舞台で活動。徐々に映画出演も増え、８９年、「セックスと嘘とビデオテープ」でカンヌ映画祭主演男優賞を受賞する。
　　　　　　　　　　　　　　
Maggie Gyllenhaalo
　

The Director

　監督は『ダブル・ロック／裏切りの代償』に続き、本作が長編２作目となるスティーヴン・シャインバーグ。入口が奇妙にねじ曲がった恋愛の物語を、「私ってヘン？」と悩める人々の共感を誘うタッチで描き、最後には爽快な気分を味わわせてくれる演出の手腕は、タダモノじゃない。

Production Note

メアリー・ゲイツキルのベストセラー短編小説「悪いこと」を元に、シャインバーグ監督と共同で脚本を手がけたのは、オフ・ブロードウェイの劇作家として活躍するエリン・クレシダ・ウィルソン。

トロピカル・デコとアジアン・スタイルをミックスしたようなミスター・グレイのオフィスのインテリア、ラベンダー色のフリルのブラウスにシースルーのハイソックスを合わせるリーのダサイがかわいいファッションなど、映画を彩るおしゃれ系のアイテムも見逃せない。

　　　　　　　　　　　　（以上　パンフレットその他から引用）

鑑賞後の一言
　特に、これといった理由もなく、新聞でちょっと概要を読んでみて見てみることにしたが、予想に反して、ちょっと変わった映画であった。　秘書を雇う弁護士も、雇われて初めて社会に出て仕事をする女性の、共に変わったキャラの持ち主同士が徐々にちょっと変わった愛情表現を出し合ってしまう。中盤はあまり好ましくない展開でちょっと嫌悪感も感じるが最後にはほっとさせてくれたので安心した。　