7月の映画 - 4 鑑賞日: 2001. 7. 28 |
「猿の惑星」 Planet of the Apes |
I n t r o
d u c t i o n ティム・バートン監督が独特の映像世界で描くリ・イマジネーション「猿の惑星」。 長い航海を経て、ひとりの宇宙飛行士が降り立った未知の惑星。そこは言葉を話す猿が支配する野蛮な星。 人間は、言葉も、知性さえも失い、彼らの奴隷として生き延びているだけだ。 だが、飛行士はそれに甘んじるつもりはなかった。一度は猿たちに捕らえられるものの、自由を求めて脱出を試みる。そしてその時、彼が目にしたこの惑星の本当の姿とは・・・。 1968年、ピエール・ブールの同名原作をベースに、フランクリン・J・シャフナー監督、チャールストン・ヘストン主演で作られた「猿の惑星」はそのドラマチックな展開とショッキングな終焉で映画史に残る傑作SFとなった。そして21世紀を迎えた今、その「猿の惑星」がまったく新しい映画として甦ることになった。 |
C a s t & S t a f f マーク・ウォルバーグ ・・・・・・・・・・ (宇宙飛行士 レオ) 監督/ティム・バートン |
Profile of Hero/Heroin
MARK
WAHLBERG 1971年マサチューセッツ生まれ。貧しい家庭で9人兄弟の末っ子として育つ。兄のドニーに誘われてポップス・グループに参加。これが大ブレイクして一躍アイドルに。その後独立してプラチナ・ディスクを得る。92年にはカルバン・クラインの下着モデルとして注目を浴びる。94年の「勇気あるもの」で映画デビュー。その他の作品は97年「ブギーナイツ」、98年「ビッグ・ヒット」、99年「NYPD15分署」、00年「パーフェクト・ストーム」
TIM
ROTH 1961年英国ロンドン生まれ。アートスクールで彫刻を学ぶと同時に演劇にも興味を持ちサウス・ロンドンの青少年劇場で演技を始める。その後偶然からTV出演のチャンスを掴み、82年「The Hit」で映画デビュー。90年「ゴッホ」、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」等に出演し、92年「レザボア・ドックス」で注目を浴びる。94年「リトル・オデッサ」、96年「世界中がアイ・ラブ・ユー」、99年「海の家のピアニスト」、01年「ラッキー・ナンバー」
HELENA
BONHAM-CARTER 1966年英国ロンドン生まれ。曾々祖父はイギリス首相のアスキス卿。叔父は監督のアンソニー・アスキスという名門の出身。サウス・ハムステッド校で演劇を学び、「マイ・フェア・レディ」でイライザ役を演じる。85年「レディ・ジェーン/愛と運命のふたり」で映画デビュー。続いて出演した86年「眺めのいい部屋」で注目を浴びた。97年の「鳩の翼」ではアカデミー賞主演女優賞にノミネート。87年「モーリス」、90年「ハムレット」、94年「フランケン・シュタイン」、95年「誘惑のアフロディーテ」、99年「ファイト・クラブ」 |
Director 監督は、バットマン」、「バットマン・リターンズ」、「シザーハンズ」、「スリーピー・ホロウ」、等、常に個性的な傑作を作り続けている才人ティム・バートン。 |
Production Note
特殊メイクにはハリウッドのエイプ博士の異名をとる大ベテランで、本年度のアカデミー賞では「グリンチ」で6度目のオスカー受賞の偉業を成し遂げた、リック・ベイカー。このプロジェクトは特殊メイク万の夢というだけあって、500もの顔の異なる猿をクリエイト。 出演者全員が猿の学校に通わされた。1日2時間、5週間にわたり猿の歩き方、動作、去るとしての存在の仕方を訓練された。
<シリーズ全5作品> 1968年「猿の惑星」 1970年「続・猿の惑星」 1971年「新・猿の惑星」 1972年「猿の惑星/征服」 1973年「最後の猿の惑星」
猿の支配する惑星に不時着した大佐テーラーが、惑星の真の姿(未来の地球)を知る衝撃のラストが第1作。 2作目は、地下に棲むミュータントが登場し、猿とテーラーたち人間との三つ巴の戦いに、2作目以降、テーラー役のC.ヘストンは出演せず。 3作目からは猿のコーネリアスが主役に昇進する。 2作目で惑星は崩壊したが、3サクメデコーネリアスたちは、未来から70年代地球へとタイムトラベルする。 4作目は、90年代の猿たちが反乱を起こし、人間との戦いをはじめる。しかし5作目では、猿と人間は共存関係を結ぶという展開。だが、遥か先の時代という設定の第1作につながりを持たせ、エンドレス・サークルのシリーズになっている。
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鑑賞後の一言
当初の作品が公開された時から猿顔のメイクには驚かされたが、最近のメイクもさらにリアリティーが増して、表情も豊かになっている。 将軍役の猿の怖い形相に最後まで不気味な感じを受け、人間の味方をしてくれる猿のメイク・表情はそれなりに善人らしく表現されている。 また猿たちの動きも猿本来の動きを取り入れて、人間が猿の演技をしていることを忘れてしまうほど、猿らしく飛んだり4つ足で走ったりとかなりリアル性が感じられた。ストーリーの展開はSFだから仕方の無いことも知れないが、つながりや背景が今ひとつあいまいなまま終わってしまった事は消化不良の感が否めない。 |