マン・オンザ・ムーン

I n t r o d u c t i o n

３５歳でこの世を去ったアメリカの伝説の天才コメディアン”アンディ・カフマン”の生涯にまつわる物語。　わずかな年月の間に、スターとしての頂点を極め、挫折した早すぎた才能の軌跡をたった一人信じて支え続けた恋人リンのまなざしから描いた愛の物語でもある。

普通の子供が好きなボール遊びやふざけっこよりＴＶショーの物まねが好きなアンディ。そして何よりも人を笑わせるのが好き。そんな子供時代の夢は大きくふくらんでいった。　１０数年後各地のコメディ･クラブを転々とするアンディ。懸命に舞台を努めてもお客には全く受けない。それでも彼の情熱は衰えず次々と新しいネタを生み出ししだいに観客の心を掴んでいった。そしてある日彼のジョークとプレスリーの物まねが有名なプロモータ、ジョージ・シャピロの目にとまり、その後はシャピロのマネージメントでＴＶデビューを果たす。やがて彼はスーパースターに上り詰めるが心の中は自分の考える芸風が認められず心の中が満たされない。彼の独特なパフォーマンスは次第に過激になり身内や親友でさえ本物と演技の見分けがつかなくなって行く。　書く客を怒らせ誰にも理解されなくなっていく中ただ一人信じてそばにいてくれるのが恋人のリンであった。

C a s t & S t a f f

出演：　ジム・キャリー　　（ｱﾝﾃﾞｨ･ｶﾌﾏﾝ）

　　　　　　コートニー・ラブ　（恋人　ﾘﾝ･ﾏｰｸﾞﾘｰｽﾞ）

　　　　　　ダニー・デビート　（ﾌﾟﾛﾀﾞｸｼｮﾝﾏﾈｰｼﾞｬｰ　ｼﾞｮｰｼﾞ･ｼｬﾋﾟﾛ）

　　　　　　ポール・ジアマッティ　（ｱﾝﾃﾞｨの相棒　ﾎﾞﾌﾞ･ｽﾞﾑﾀﾞ）

　監督：　ミロシュ・フォアマン

Profile of Hero／Heroin

　
ジム・キャリー

カナダのオンタリオ州で生まれ。１９９８年最高の評価を受けた「トゥルーマン・ショー」に出演しスター街道をばく進中。　スクリーンにデビューする前は１５歳でスタンダップ・コメディアンとしてデビューしテレビスターとなる。主な出演作は９４年の「マスク」、「ジム・キャリーはＭｒ．ダマー」、９５年の「エースにお任せ　エース・ベンチュラ２」他

コートニー・ラブ
　

アメリカのサンフランシスコ生まれ。　１２歳の時ロック歌手と女優になると決心し１９９０年にロックバンド"ホール"を結成。ファースト・アルバム「Pretty On The Inside」をリリースし全世界で評判になった。映画デビューは「ラリー・フロント」でフリントの実在する妻アルシア・フリント役を情熱的に演じた。最近の出演作は９９年の「２００本のタバコ」

ダニー・デビート
　

エンターテイメント業界きっての成功した映画製作者の一人だが製作者としてその名が知られるようになったのは８７年に監督、出演してから。それで成功を収めた後８９年に「ローズ家の戦争」を公開、ブラック・ユーモアの利いた作品に仕上がり評判を得た。その他の出演作は「勇気あるもの」、「みんな愛してる」など。

Production Note

監督はミロシュ・フォアマン。　プラハ郊外のカスラフという町で生まれる。　２度、オスカーを受賞したキャリアを誇り、ヨーロッパとハリウッドのいいところをうまく融合し作品に活かしている。

アンディ・カフマンは当時のコメディアンの中でも群を抜いて革新的でエキセントリックで謎めいた芸人として知られていた。　観客を操る魔術師だったカフマンは観客を笑わせたり、泣かせたり、しらけさせたり、果ては怒らせ喧嘩までした。　カフマンは珍しい形の肺ガンにかかり１９８４年３５歳の若さでこの世を去ったが彼の精神は今も息づいている。

ジム・キャリーの誕生日は１９６２年の１月１７日。　故・アンディ・カフマンの誕生日は１９４９年の１月１７日。　誕生日が同じだけでなくこの映画のラストシーンに登場する”トニー･クリフトン復活祭”がＬＡのコメディ･クラブで行われた時、この日の前座を務めたのは無名時代のジム・キャリーだった。

　　　　　　　　　　　　（以上　パンフレットその他から引用）