鑑賞後の一言
　あまり評判になっていない作品だったが、予告編を観たことがあり興味を持った。テーマは人種差別と友情、そしてタイトル通りのヘルプ。２時間を超える長い映画。今から５０年ほど前のアメリカ南部で人種差別が行われていたのは、少し知っていたが、実際に実話として描かれたこの映画を観てみると、あまりにひどい差別だったので、本当にかわいそうな時代だったと同情してしまう。そして、終始涙してしまった。特にこの映画では女性の立場で女性が中心となって、ひどい差別を続けていたのは、女性の持つ陰湿で意地悪的な性格もあったのかも知れない。事実、この作品では女優だけがズラリとキャストに並んでいて、男性キャストで有名な人はいない。印象的な女優は、強いメードを演じたオクタヴィア・スペンサー。初めてスクリーンで観たが特有の体型と眼ぢからが目立った。そしていくつかの作品で観たヴィオラ・デイビスも名演技で存在感がある。主演の白人ヒロインのエマ・ストーンは、どこかで観たことがあったと思ったが、勘違い。でもかわいらしい女優さんだった。