12 月の映画−3

鑑賞日: 2002.12.21
ギャング・オブ・ニューヨーク


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この復讐が終われば、愛だけに生きると誓う。すべては、愛のためのに。

I n t r o d u c t i o n 

「ギャング・オブ・ニューヨーク」は、「タクシードライバー」「グッドフェローズ」をはじめとする数々の傑作を生み出してきた20世紀最高の映画監督のひとりであるマーティン・スコセッシが、30年間温めてきた構想を、撮影期間270日、総製作費120億円以上の巨費を投じて挑んだ超大作。70年前に出版されたハーバート・アズベリーの伝説的ノンフィクションをもとに、アメリカ史激動の時代のニューヨークに生きる人々の壮絶な生き様、極限の中で生まれた究極の愛を見事に映像化した、壮大な一大叙事詩である。

 1861年、ニューヨーク。縄張り争いを繰り広げる移民同士の抗争により、目の前で父親を殺された少年アムステルダム。自らも投獄された彼は、15年の時を経て、父を殺したギャング組織のボス、ビルへの復讐を誓い、この地に帰ってきた。素性を隠し、ビルの組織に入り込んだアムステルダムは、そこで運命の女ジェニーに出会い、許されない恋に落ちる・・・。

 


 

C a s t  &  S t a f f

 レオナルド・ディカプリオ ・・・・ (ヴァロン神父の息子アムステルダム)

 キャメロン・ディアス ・・・・・・・・・・・ (美しき女スリ ジェニー)

 リーアム・ニーソン ・・・・・・・・・・・・ (移民たちのリーダー ヴァロン神父)

 ダニエル・ディ・ルイス ・・・・・・・・ (ギャング団のボス ビル)


 ヘンリー・トーマス ・・・・・・・・・・・ (アムステルダムの親友 ジョニー)

  監督/マーティン・スコセッシ

 

Profile of HeroHeroin

 
Leonardo Dicaprio

1974年ロスアンゼルス生まれ。イタリア人の父とドイツ人の母の間で生まれる。両親はその後離婚。13歳の頃からCMなどで活躍。映画は91年の「クリッター3」でデビュー。その後「ボーイズ・ライフ」で人気を得て、93年「ギルバート・グレイプ」でアカデミー助演男優賞にノミネートされるなど、名実共に力を付けて行く。以降はさまざまな役柄を演じ、「タイタニック」で世界的にブレイク! 今一番注目を浴びている俳優である。



              

Cameron Diaz

1972年カリフォルニア州生まれ。 16歳からモデルとして世界中で活躍。
その後モデル・エージェントの勧めで受けたオーディションに合格しし21歳で映画デビュー。 97年に「マスク」以来のメジャー作品「ベスト・フレンズ・ウェディング」で大ヒットを飾る。 主な出演作品は「普通じゃない」、「メリーに首ったけ」、「エニイ・ギブン・サンディ」、00年「マルコヴィッチの穴」、『チャーリーズ・エンジェル』など。



              

The Director


監督のマーティン・スコセッシは牧師をめざしていたが挫折してニューヨーク大で映画を学ぶ。卒業後はCFなどを製作した後、ニューヨーク大に戻って講師をつとめた(当時の生徒にオリバー・ストーンやスパイク・リーがいた)。その後「ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間」などの編集を経て、ロジャー・コーマンの依頼で「明日に処刑を…」を監督。続く「ミーン・ストリート」で独自のスタイルを確立し、76年の「タクシードライバー」が大反響を呼んだ。「ニューヨーク・ニューヨーク」、「レイジンブ・ブル」、「キング・オブ・コメディ」などロバート・デ・ニーロとのコンビ作が多い。また、マイケル・ジャクソンのミュージック・クリップ“BAD”の演出も手掛けている。

Production Note

  スタッフには、「恋におちたシェイクスピア」でアカデミー衣装デザイン賞を受賞したサンディ・パウエル、「シンドラーのリスト」でアカデミー脚色賞を受賞したスティーブン・ザイリアンを始め、撮影のミヒャエル・バルハウス、編集のセルマ・スクーンメーカー、美術のダンテ・フェレッティら国際的な映画賞を受賞してきた才能たちが集結。

 CG最盛期の中、あえてそれには頼らずに、本物の迫力にこだわり、「ベン・ハー」等の撮影が行われた、映画界最高のスタジオとして名高いローマのチネチッタ・スタジオに、19世紀末、ニューヨーク黎明期の街並みを完全再現したのも大きな話題である。

この映画の中心となるニューヨークのファイブ・ポインツを再現するにあたって、今回でスコセッシと組むのが5度目となるプロダクション・デザイナーのダンテ・フェレッティは、ゴタゴタとした木造のバラック、木製の歩道、煉瓦とセメントの建造物を作り、さらに土の道を掘り返してチネチッタの敷地内に15エイカーの石畳の道を作り出した。彼はまたオールド・ブリュワリーの外観、グローサリー・ストア、質屋、荒れたホテルを数件、焼け焦げた建物の古くなった残骸、安アパート、埠頭の酒場などを建設した。

 (以上、プログラムその他から引用)

 

鑑賞後の一言
 本来であればテロの直後に公開予定だったこの映画は、その暴力的で残虐なシーンが多く含まれる映画ゆえに1年以上も公開を自粛して、ようやく日米同時期の公開となった。 グループ間の抗争でアイルランド移民グループのリーダーであった父を殺され復讐のために父を殺したグループのボスに近づき、やがて自ら(レオナルド・ディカプリオ)がリーダーとなって父への復讐で悪のグループと対決していくストーリー。 レオナルド・ディカプリオはタイタニック以来だが、かなり貫禄が出てきてすごみのある演技を見せていた。最後の対決シーンでは市民の暴動と軍隊の制圧などで、どさくさの中での勝利でなんとなく、最後はうやむやのうちに終わってしまう事や、自分がの正体が相手のリーダーに知られるプロセスもあっさりしすぎているなど、この辺の描写が消化不良を感じさせた。


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