I n t r o d u c t i o n 

女が副大統領になる　それが罪ですか？

任期半ばで死亡した副大統領の後任として、大統領から指名を受けたレイン・ハンソン上院議員。アメリカの女性副大統領の誕生に世論は沸き立つが、議会承認の鍵を握る下院議員ラニヨンはレインの対立候補を副大統領の座につかせようと妨害工作を展開する。ラニヨンの手で過去のセックス・スキャンダルを暴かれ、窮地に立たされるレイン。しかし彼女は、あくまでスキャンダルに取り合わない姿勢を崩さず、聴聞会の場でもノーコメントを貫き通す。そんな彼女に、議会は、そして大統領は、どんな裁定を下すのか？　権謀術策うずまくワシントンを舞台に、清濁併せ呑みながらも己の志を曲げることなく権力の座に上り詰めていった女性の姿を痛快に描き上げた暑きドラマ。　

C a s t  &  S t a f f

ゲイリー・オールドマン　・・　（下院議員　ラニヨン）
ジョーン・アレン　・・・・・・・　（女性副大統領候補上院議員　ハンソン）
ジェフ・ブリッジス　・・・・・・・・　（大統領　エヴァンス）
クリスチャン・スレイター　・・・　（ウェブスター議員）
サム・エリオット　・・・・・・・・・　（首席補佐官　ニューマン）

監督･脚本／ロッド・ルーリー

Profile of Hero／Heroin

Joan Allen

１９５６年イリノイ州生まれ。０１年「ザ・コンテンダー」でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。９５年「ニクソン」でもノミネート。９６年には「クルーシブル」で再びオスカーの助演女優賞にノミネート。９７年「アイス・ストーム」、９８年「カラー・オブ・ハート」でも批評家に絶賛される。９７年大作「フェイス・オフ」でジョン・トラボルタ、ニコラス・ケイジと共演。他には８６年「ペギー・スーの結婚」、８６年「レクター博士の沈黙」など。

Gary Oldman

１９５８年ロンドン生まれ。８６年「シド・アンド・ナンシー」で最初に世界的な注目を浴びる。つづく８７年「プリック・アップ」でイギリスのアカデミー賞にノミネートされる。続いて９０年「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」、９１年「ＪＦＫ」ではオズワルドに扮し、９２年「ドラキュラ」でドラキュラを演じる。最近では０１年「ハンニバル」に出演。他に９７年「エア・フォース・ワン」、「フィフス・エレメント」、９８年「ロスト・イン・スペース」など

Director

Production Note

監督のロッド・ルーリー監督は自他共に認める政治マニア。彼いわく、「ジョーン・アレンを念頭において書いたなんてもんではなく、この映画そのものを、彼女のために書いた」という。

この映画のロケ地に選ばれたのはヴァージニア州リッチモンド。ワシントン州に近いことに加え、市内にある建築物の事態やスタイルが非常に似ているのが大きなポイントだった。　もっとも大きなチャレンジは大統領執務室のセットを再現することだった。ホワイトハウスも全面協力してリアルに再現した。

　　　　　　　　　　　　（以上　パンフレットその他から引用）

女性副大統領候補が反対派のセックス・スキャンダル攻撃に対し最後まで反論せず観客も本当にあったのかと思わせながら、追い詰められていくが、毅然として自らの政治信念を訴えつづけ、最後に大統領自ら反対派の工作を退け彼女が本当に必要とされる立派な人物であることを熱弁するシーンに感動を覚えた。　最後に正義が勝ったが大統領の貫禄ある演技やゲイリー・オールドマンの執拗な攻撃ぶりの名演技が光った。　久しぶりにお勧めの面白い映画だと思う。