2011年
№ 1 4

 アレクサンドリア

 観 賞 日
2011. 04. 12


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I n t r o d u c t i o n 

 4世紀のエジプト、アレクサンドリアに実在した伝説の女性天文学者ヒュパティアの悲劇の物語を壮大なスケールで映画化した歴史スペクタクル巨編。

[あらすじ]
 ローマ帝国崩壊寸前の4世紀末。東西交易の要衝として文化的な発展を遂げたエジプトの中心都市アレクサンドリアにも徐々に混乱の足音が迫りつつあった。そんな中、美貌と明晰な頭脳を兼ね備えた女性天文学者ヒュパティアは、学問に生涯を捧げ宇宙の真理を解明することに情熱を傾けていた。誰でも分け隔てなく弟子として受入れたヒュパティアだったが、少なからぬ教え子たちが抱いたであろう彼女への恋心が実ることは決してなかった。一方街では、急速に台頭してきたキリスト教徒と、古代の神々を信じてきた科学者たちの対立が激化し、ついには人類の叡智が詰まる図書館が両者の争いの犠牲となる。やがて、教え子の多くがキリスト教に改宗し出世を遂げる中、変わらず研究に没頭していたヒュパティアだったが。

そこは、真実が滅び去った場所。

 上映時間: 2時間7分
 制作国 : スペイン
 原 題 : AGORA
 日本公開: 2011/03/05
 ジャンル: 歴史劇/ドラマ
 監 督 : アレハンドロ・アメナーバル
 脚 本 : アレハンドロ・アメナーバル
       マテオ・ヒル



Cast
- 主な出演者 英 名 役 名
 レイチェル・ワイズ Rachel Weisz  ヒュパティア
 マックス・ミンゲラ Max Minghella  ダオス
 オスカー・アイザック Oscar Isaac  オレステス
 マイケル・ロンズデール Michael Lonsdale  テオン
 サミ・サミール Sami Samir  キュリロス
   アシュラフ・バルフム Ashraf Barhom   アンモニオス
   ルパート・エヴァンス  Rupert Evans  シュネシオス
   ホマユン・エルシャディ Homayoun Ershadi   アスパシウス
    オシュリ・コーエン Oshri Cohen   メドルス


鑑賞後の一言
 この作品は事前にはあまり目立たず上映している館も限られていたが、他に観たい作品もなかったので、消去法で観に出かけました。最初は古代の戦争ものかと思いましたが、内容は国内の宗教の争いでした。エジプトのアレクサンドリアは、旅行で訪れたこともあり、なんとなく興味もあり、期待しながら観ました。古代エジプトの町やこの映画の中心となる図書館の建物、そしていろいろな飾り、銅像などかなりリアルでその大きさの迫力も感じました。旅行でアレクサンドリアに行った時に図書館跡も見たので、当時の図書館の建物も見られてなおさら興味深かった。従来の神々を信仰するアレクサンドリアでキリスト教徒が勢力を増やし、争いが激しくなるが、キリスト教徒の異教徒に対する残虐なふるまいには、宗教の恐ろしさを感じてしまった。レイチェル・ワイズは天文学者役で図書館長の娘として若者への教育者でもあったが、宗教の争いに巻き込まれて非業な結末を迎えるたのには、なんとも言えない重苦しい感じを受けた。


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