I n t r o d u c t i o n 

デイビッドは１１歳　その愛は真実なのに　その存在は、偽り

すべての人をあっという間に別世界に連れ去るスピルバーグ・マジックが今回見せてくれるのは、３０００年にわたる未来の世界。

　スピルバーグが、長年にわたって心の中で大切にはぐくみ続けてきた未来のイメージが、最先端の視覚効果を駆使して、今初めてスクリーンにその姿を現す。

　そこにあるのは、ワクワクするようなときめきと興奮、誰も想像さえしなかった驚愕と恐怖、そして感動。　これらすべてを、彼は一人の少年の中に結晶させた。　人間のように感じ、考え、行動するけれど、人間ではない存在−Ａ.Ｉだ。

C a s t  &  S t a f f

ハーレイ・ジョエル・オスメント　・・　（ＡＩロボットのデイビッド）
ジュード・ロー　・・・・・・・・・・・・・　（ロボットのジゴロ）
フランシス・オーコナー　・・・・・・・・・・　（ディビッドが慕う母モニカ）
サム・ロバーズー　・・・・・・・・・・・・・・　（モニカの夫　ヘンリー）

監督・製作・脚本／スティーブン・スピルバーグ

Profile of Hero／Heroin

Haley Joel Osment

　２０００年国際的な大ヒット作となった『シックス・センス』での演技により数々の賞を受賞。俳優デビューはＴＶシリーズ『Thunder Alley』でその後もいくつかの人気ＴＶシリーズに出演。主な映画出演は９４年『フォレス・ガンプ／一期一会』、『ミックス・ナッツ　イブに会えたら』、０１年アニメ『ノートルダムのせむし男』、『ペイ・フォワード』

Jude Law

　１９７１年イギリス生まれ。１２歳の時から演技をはじめ１７歳でＴＶの連続ドラマに出演して高校をやめる。　ロンドンでの多くの舞台を経験しアメリカ映画にも出演する機会を得る。　主な出演作は「真夜中のサバンナ」　「オスカー・ワイルド」　「イグジステンズ」、００年『リプリー』など

Director

Production Note

「Ａ.　Ｉ」は故スタンリー・キューブリック監督が１９７０年代から映画化の構想を持っていた作品で、生きていれば遺作の「アイズ・ワイド・シャット」の後に「Ａ.Ｉ　」を作ると思われていた。スピルバーグはキューブリック監督に敬意を表していた。　キューブリックがそうであったように、スピルバーグも徹底して秘密主義を貫き出演者やスタッフにも撮影内容を他言してはならないという契約書を交わしていたほど。

２０００年８月に開始され撮影日数はたったの６８日、予算は９０００万ドル。最新技術と芸術性−最先端のバーチャル・セットと入念なメイク、手の込んだ特殊効果をいかにうまく融合させるかが毎日の撮影の課題だった。

　　　　　　　　　　　　（以上　パンフレットその他から引用）

最初から最後までスピルバーグの世界を堪能させてもらった。　近未来を舞台にスタートしてから少年が母の愛を求めてやまず、最後はさらに２０００年後の人類滅亡後の世界まで続くストーリーもスピルバーグならではの表現かも。　ジュード・ローの表情やしぐさはいかにもロボットを思わせる演技。またハーレイ・ジョエル・オスメント少年の相変わらずの名演技にも感心した。