I n t r o d u c t i o n 

　２００１年９月、パリは「ヴィドック」の話題で沸いていた。　６５５館という超拡大公開となり３人にひとりが劇場に足を運び、３週間で２００万人を動員するという大ヒットを記録した。　１９世紀、狂乱のパリ。　人々に信頼され愛された凶悪犯上がりの探偵ヴィドックの死のニュースは、街中を震撼させた。　彼の命を奪ったのは、連続殺人鬼”鏡の顔を持つ男”。　ヴィドックの死の真相を追う作家エチエンヌとヴィドックの相棒ニミエは、彼がとてつもない事件を追っていたことを知る。　捜査が進むにつれ、次々と殺されていく目撃者と関係者。　魔の手はエチエンヌとニミエにも迫る。　果たしてヴィドックが自らの命を懸けて望んだ恐るべき陰謀と巧妙に仕組まれた罠とは。　　

C a s t  &  S t a f f

　ジェラール・ドパルデュー　・・・・・・・・　（探偵　ヴィドック）

　ギョーム・カネ　・・・・・・・・・・・・・・・　（作家　エチエンヌ）

　イネス・サストレ　・・・・・・・・・・・・・・・　（ヴィドックの愛人　プレア）　

　アンドレ・デュソリエ　・・・・・・・・・・・・・・・・・・　（警視総監　ロートレンヌ）

　ムサ・マースクリ　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　（ヴイドックの相棒　ニミエ）

　監督／ピトフ

Profile of Hero／Heroin

Gerard Depardieu

　　１９４８年フランス中部社シャトルー生まれ。６５年に短編「ビートニクとおしゃれな少年」に主演。その後ＴＶや舞台に出演。７３年「バルスーズ」でジャン・ギャバン賞を受賞。「１９００年」ではデ・ニーロと共演。その他の出演作は７９年「甘くない砂糖」、８０年「終電車」、９１年「めぐり逢う朝」、９８年「仮面の男」、「モンテ・クリスト伯〜岩窟王」００年「宮廷料理人ヴァテール」、「レ・ミゼラブル」、

Ines Sastre

　　１９７３年スペイン、バリャドリ生まれ。１２歳の時にＣＦオーディションに合格しＣＦモデルとして活躍を始める。８７年に「エル・ドラド」に起用され８８年「モンゴルのジャンタ・ダルク」にヒロイン役で主演。８９年スーパーモデルコンテストに優勝。途中学業のため活動を休止しソルボンヌ大学で現代文学専攻。９５年「愛のめぐりあい」で注目を浴びる。　その他の出演作は９７年「モンテ・クリスト伯」、９８年「故意は結婚式の後で」、９９年「Estela Canto,un amor de Borges」、００年「Vercingetorix」など

Production Notes

　　監督のピトフは１９５７年パリ生まれ。７５年にＣＦの編集見習いとなり映像の世界に携わる。７９年監督助手、８６年に独立し、ＣＦやミュージック・クリップの特殊効果を専門に手がけるようになり、数々の作品によりフランスのデジタル映像におけるパイオニアとなる。　本作で映画監督デビュー。

全編をジョージ・ルーカスも採用して話題の２４ｐＨＤで撮影、１９世紀のパリをデジタル技術によって見事に再現している。　ミステリアスな物語は、オープニングからエンディングまで、ハイテンションに疾走する。息を呑むめくるめく映像美、ダイナミックなビジュアル・エフェクト、ゲーム感覚のスピード感あふれるデジタル・アクション、サスペンスフルな脚本、実在のヒーローの冒険譚がリアルでファンタジックに時代も空間も超えたエンタテインメントとなって再生する。

ヴィドック-日本では聞きなれない名前だが、欧米では広く名を知られた実在の人物。　顔見知りの囚人の釈放命令書を偽造したという無実の罪で投獄され、脱獄を繰り返すが、やがて警察の協力者となることで自由を獲得。その後警察をやめ興信所と事業相談所を兼ねた、史上初の私立探偵事務所を開く。

(以上プログラムより引用)

鑑賞後の一言

　予告編を見てからは、オカルト的で怖そうな映画だったので、見る予定はなかったのだが、別な映画の上映時間が土曜日には異なっていたため、この映画を見ることになった。　最初から最後まで暗い映像に終始し、画面の動きも早く目が疲れた。　昔のパリの町並みをＣＧを交えて再現していたが、最近の映像技術はすばらしく、その時代にあった景色が自然に再現されていたのはすごいと思った。