I n t r o d u c t i o n 

C a s t  &  S t a f f

　ヴィン・ディーゼル　・・・・・・・・・・・・・・・・・　（X-スポーツのカリスマ　ザンダー・ケイジ）

　サミュエル・Ｌ・ジャクソン　・・・・・・・・・・・・　（国家安全保障局のアウグストス・ギボンズ）

　マートン・ソーカス　・・・・・・・・・・・・・・・・・　（元ロシア軍将校　ヨーギ）

　

　監督／ ロブ・コーエン

Profile of Hero／Heroin

Vin Diesel

ニューヨーク生まれ。７歳の時、シアタ −・フォ−・ザ・ニューヨーク・シティで初舞台を踏み、少年時代を通 じて、演劇にたずさわってきた。94年自ら監督、製 作、脚本、出演した処女作の短編映画『Multi-Facial』でデビュー。 この作品は95年のカンヌ映画祭で上映され、その後の長編映画『 Strays』(97)でも、製作から監督、出演をこなす。　また、初期の創作活動がスピルバーグの目に留まり、『プライベ ート・ライアン』(98)ではカパーゾ二等兵役にキャスティングされ、トム・ハンクスと共演。この作品で助演男優 のひとりとして、映画俳優ギルド賞にノミネート。また『Boiler　Room』(00)、SFアクション作『ピッチブラ ック』(00)で際立った演技力を披露。そして、01年に主演した『ワイルド・スピード』は 、全米で1億4000万ドルを超える大ヒットを記録し、スターの地位を不動の物にした。


Asia Argento

　イタリアの映画一家に生まれ、父親は映画監督ダリオ・アルジェント、母親は女優のダリア・ニコロディ。1985年、9歳にして 『Sogni e bisgni』でデビューを飾り、『Zoo』(89)で主役、『デモンズ３』(89)にも出演、『赤いシュート』(89)で、モレッティの娘役を演じている。その後、 『Le amiche del cuore』(92)に出演し、女優としての幅を大いに広げた。93年には、 『Perdiamoci di vista!』で、この年のデビッド・ドナテロ映画祭の最優秀主演女優賞を獲得。一方、『王妃マルゴ』(94)にも出演。また1994年に監督として2本の短編映画を手がけ、96年には父親のドキュメンタリー映画を作り、98年に、アベル・フェラーラ監督のドキュメンタリー『Abel/Asia』を撮影し、ローマ映画祭で受賞。そして、自ら脚本を書き主演もした『スカーレット・ディーバ』(00)で長篇監督デビューを果たす。2000年には、『レ・ミゼラブル』でエポナイン役を演じる。最新作は、『La siren rouge』(02)。


Samuel L Jacson

111948年ジョージア州生まれ。モアハウス・カレッジで演劇を専攻、卒業後ニューヨークで数多くの舞台を踏む。映画界デビューは『Together　for　Days』(72)。『ジャングル・フィーバー』(91)で筋金入りの麻薬中毒者を演じ、初めてカンヌ映画祭とニューヨーク映画批評家賞で最優秀助演男優賞を受賞。　その後『パルプ・フィクション』(94)で、アカデミー、ゴールデン・グローブ、イギリス・アカデミーの助演男優賞部門にノミネート。続く『ジャッキー・ブラウン』(97)では、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされ、ベルリン映画祭で銀熊賞を受賞。『評決のとき』(96)ではゴールデン・グローブ賞ノミネート、NAACP賞受賞、『英雄の条件』(00)では、ドゥーヴィル映画祭特別功労賞を受賞。またテレビ界でも、ジョン・フランケンハイマー監督のエミー賞作品『ウォール・オブ・アッティカ／史上最大の刑務所暴動』(94)で、ゴールデン・グローブ賞だけでなく、ケーブル・エ−ス賞の映画及びミニ・シリーズ部門で最優秀助演男優賞にノミネートされた。

The Director

監督のロブ・コーエンはニューヨーク州生まれ。ハーバード大学で人類学の学士号を取得。大学2年の時に映画界に入り、卒業後、IFAの脚本読みとしてロスへ。IFAから20世紀FOXに移ると、すぐさまテレビ映画監督賞を受賞。その後『マホガニー』(75)、『ウィズ』(78)を製作。『ウィズ』ではNAACP（全米黒人地位向上協会）の最優秀映像賞を受賞。78年、製作会社を設立し、『黄昏に燃えて』(87)、『愛と栄光の日々』(87)、アカデミー作曲賞・録音賞にノミネートされた『イーストウィックの魔女たち』(87)、『バトルランナー』(87)などの大ヒット作をプロデュース。

　監督デビュー作は「A Small Circle of Friends」(80)。高い評価を得た『ドラゴン／ブルース・リー物語』(93)では、脚本と監督の両方をつとめた。またシルベスター・スタローン主演の『デイライト』(96)、アカデミー音響効果賞ノミネートの『ドラゴンハート』(96)を監督し、『ドラゴンハート』はサターン賞1996年度最優秀ファンタジー作品賞を受賞、アカデミー視覚効果賞にもノミネートされた。ポップ文化や技術開発をリードするコーエンの映画は、最新の話題や社会的背景を扱ってきた。最近の監督作は、刺激的なスリラー映画『ザ・スカル／髑髏（どくろ）の誓い』(00)、ヴィン・ディーゼルなど新鋭の若手俳優を起用し大ヒットしたアクション映画『ワイルド・スピード』(01)。

Production Note

冬のプラハの肌を刺すような寒さのなか、荒れはてた平屋建てのアパートを使って撮影は行われた。美術スタッフの手にかかり、さらに薄汚れた雰囲気になったアパートは、任務期間中のザンダーの住み家となった。場所は、プラハの旧市街にあるリリオヴァ通り（Liliova Street）の細い路地だ。次の撮影場所は、チェコ東部の山にあるセルナ（Celna）という町で、これといって何もない場所だが、150年前に建てられ、今ではさびれ果ててしまった教会を、ギャビン・ボクエット（美術監督）が改装し、「アナーキー99」の個性的なナイトクラブに作りかえた。コーエン監督は、ヨーロッパで大人気を誇るドイツのエレクトロ・メタルバンド“ラムシュタイン”を呼び、ここで見応えのあるコンサートを再現した。
　
　燃え上がる炎、派手なコスチューム、ド派手な濃いメイク。この映像はオープニング・シーンのバックとして使われ、ここからストーリーが展開していく。数百人のチェコ人エキストラは、みんな“ラムシュタイン”が最近、プラハで行ったコンサートで募集した際、それに応じて集まった正真正銘のラムシュタイン・ファンなため、会場がいやがうえにも盛り上がるのは当然だった。他にも、イギリスのテクノ2人組“オービタル”が登場する、迫力のレイヴ・シーンもあり、コーエン監督が、ヨーロッパのポップ文化にも造詣が深いのがよく分かる。曲は映画のために書き下ろしたもので、このコンサートは、プラハの北にある旧ソビエト時代の電子試験場で撮影した。『トリプルＸ』では、ロケのためにかなりの予算を割いて、歴史的な場所を驚くほど頻繁に利用した。ウラノフ・ナード・ディーユにそそり立つ荘厳な外観とバロック様式のロトゥンダと呼ばれる円形の塔で有名な城は、「アナーキー99」の本部として使われた。もともとは11世紀に建てられた城だが、その後1687年に、オーストリアの建築家ヨハン・ベルンハルト・フィッシャー、画家のヨハン・ミヒャエル・ロットマイア、そして彫刻家のロレンツオ・マッティエリらによって復元改築された。

　　　　　　　　　　　(以上、プログラムその他から引用)

鑑賞後の一言
　　ストーリー的にはよくあるパターンで、旧ロシアの軍人が世界を混乱させるため秘密の爆弾を製造して都市を攻撃する企み。それに対しアメリカの機関がエージェントを使って阻止しようとする。　舞台は元共産圏のチェコ。この手の映画ではやはりこの辺りがよく舞台となる。　この映画のストーリーが少しユニークなのはエージェントにプロを使わずに悪の相手には同じ悪を使う点。　悪くと言ってもそれほどの悪ではなく運動神経抜群でカーチェイスからスケートボード、スノボーから空中ダイブまで度肝を抜くスタントで評判の男である。−ヴィン･ディーゼル。初めて観たと思ったがあの「プライベート･ライアン」にも兵士役で出ていたと言うのを後で知ったが、なかなかなのハードアクションスターの感じ。　映画は全般的にスピーディーに展開し、派手なアクションとスタントで爽快感が感じられた。