スパイダーマン

I n t r o d u c t i o n

マンハッタンの高層ビルからビルへとすばやいスピードで自在に飛び移る未体験のＷＥＢスリングアクション。
世界中のファンから熱望されながらも長年映画化が実現しなかった最後のスーパーヒーロー＝スパイダーマンが生誕４０周年を迎える２００２年、ついにＶＦＸ超大作となってスクリーンに登場した。この一大エンタテインメント･プロジェクトのために投じられた制作費は、なんとコロンビア映画史上最高額の１６６億円。　１９６２年にマーヴル・コミックスで登場して以来、コミックヒーローの枠を超えて愛され続けてきた全米の国民的キャラクターの一人である。もちろんその人気は世界中に波及し、今でも月間４００万部の販売を誇るコミックスは７５カ国で愛読され、その他にもＴＶシリーズやアニメーションで数多くのファンを獲得してきた。　今回のスパイダーマンの完璧な映像化という狙いは最新のＶＦＸを駆使して摩天楼を颯爽と飛び回る姿を再現するだけでなく、そんなスパイダーマンの内面的な魅力を丁寧に描き出す事にもあった。監督には子供の頃からのファンであり、スパイダーマン・ワールドを熟知するサム･ライミが起用されている。

C a s t & S t a f f

　　トビー・マグワイア　・・・・・・・・・・　（ピーター・パーカー／スパイダーマン）

　　ウィレム・デフォー　・・・・・・・・・　（敵役　グリーン・コブリン）

　　キルテティン・ダンスト　・・・・・・　（ピータが憧れる女性　メリー・ジェーン）

　　ジェームズ・フランコ　・・・・・・・・　（ピーターの同級生･親友　ハリー・オズボーン）

　　監督／サム・ライム

Profile of Hero／Heroin

Tobey Maguire

１９７５年カリフォルニア州生まれ。　ＣＭやＴＶの出演を経て、９３年『ボーイズ・ライフ』でディカプリオと共演。　９７年『アイス・ストーム』に出演し高い評価を得る。　９７年『地球は女で回っている』、９８年『ラスベガスをやっつけろ』、『カラー・オブ・ハート』、００年『サイダーハウス・ルール』、『ワンダー・ボーイズ』、

Kirsten Dunst

１９８２年生まれ。幼い頃から７０本以上だったＣＭに出演し、７歳で「ニューヨーク・ストーリー」で映画デビュー。９４年「インタビュー・ヴァンパイア」では若干１２歳でゴールデングローブ賞候補になる。９４年「若草物語」、９５年「ジュマンジ」、９９年「ヴァージン・サイズ」、００年「チアーズなどに出演。」

The Director

　監督のサム・ライミは１９５９年生まれ。１０代から８ミリ映画を撮り始める。８２年監督デビュー作「死霊のはらわた」で注目を浴びる。９０年にハリウッド進出を果たし大作「ダークマン」のメガホンを執る。９８年「シンプル・プラン」、９９年「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」、００年「ギフト」で話題をさらう。

Production Notes
スパイダーマンを演じるために、トビー・マグワイアは数ヶ月間、体力づくりに励んだ。「ヨガ」で柔軟性を、体操で敏捷性や飛ぶ感覚を身に着けた。トランポリンで回転を練習した他、キックやパンチの練習もそれにウェイト・リフティングもやりランニングや自転車や基礎トレーニングを行った。

スパイダーマンの世界を根付かせるためには、ニューヨークでの撮影ではそのまま撮影しては問題があると判断し、現実からすこしエッジをとることにした。　ニューヨークの魔法のような風景があるがそういうマジカルな部分だけを使って一つの街を作る事にした。ほとんどのビルはマンハッタンに実在するビルだが、マジックアワーに撮影したり、ビルのデザインや光の当たり方に手を加えたりして全体の雰囲気を変えていった。
　(以上プログラムより引用)

鑑賞後の一言

　ヒーローものやアニメものはあまり観ないのだが、この映画はハリーポッターの記録を塗り替えてアメリカで公開後一週間での観客動員の記録を作ったというので、思わず観に行ってしまった。　主演のトビーマグワイアは「サイダー・ハウス・ルール」や「ワンダー・ボーイズ」でなかなかの好演技をみせていたので私にとっては印象的な俳優である。さびしげで陰のある表情はいつもどおりだが、今回は正義のために活躍し思っている女性には最後まで本音を言えずに終わりちょっと可愛そうな感じ。