3月の映画−4

鑑賞日: 2003.3.21
Catch me if you can


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本物の偽者を描いた真実のドラマ。

I n t r o d u c t i o n 

 それは、一枚の小切手から始まった……。パイロット、医師、弁護士になりすまし、あっというまに身をひるがえす天才詐欺師。追いつめて、追いつめて、地球の裏側までも行く覚悟のFBlのカタブツ捜査官。さあ、この頭脳戦、どっちの勝ちか!? 10代の幼い詐欺師が、わずか数年で400万ドルを荒稼ぎ。世界26力国をまたにかけ、飛んだ距離は320万キロ!1960年代、世界中を騒がせた実在の詐欺師にレオナルド・ディカプリオ、それを追う執念の捜査官にトム・ハンクス、二人を相手にメガホンを取るのがスティーブン・スピルバーグとくれば、まさに“血統書”つきのエンターテイメントに違いない。犯罪史上例を見ない大胆な小切手偽造事件を、ハリウッド最強のトリオが、豪華でハイセンスなクライム・チェイスに仕立て上げた。

 
上映時間: 2時間20分
制作国 : アメリカ 2002年
日本公開: 2003. 3. 21
原  題 : CATCH ME IF YOU CAN
原  作 : 


 

C a s t  &  S t a f f

 レオナルド・ディカプリオ ・・ (フランク・アバグネイルJr
 トム・ハンクス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (FBI捜査官 カール・ハンラティ)
 クリストファー・ウォーケン ・・・・・・・・・・ (フランクの父親)
 マーティン・シーン ・・・・・・・・・・・・・・・・ (フランクの婚約者の父 ロジャー・ストロング)
 ナタリー・バイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (フランクの母親)


 監督/ スティーブン・スピルバーグ

 

Profile of HeroHeroin

 

Leonardo DiCaprio

1974年ロスアンゼルス生まれ。イタリア人の父とドイツ人の母の間で生まれる。両親はその後離婚。13歳の頃からCMなどで活躍。映画は91年の「クリッター3」でデビュー。その後「ボーイズ・ライフ」で人気を得て、93年「ギルバート・グレイプ」でアカデミー助演男優賞にノミネートされるなど、名実共に力を付けて行く。以降はさまざまな役柄を演じ、「タイタニック」で世界的にブレイク! 今一番注目を浴びている俳優である。
 

               

Tom Hanks


1993年「フィラデルフィア」、94年「フォレス・ガンプ一期一会」と2年連続アカデミー賞主演男優賞受賞。 1956年カリフォルニア州生まれ。80年に映画デビューし2作目の「スプラッシュ」で早くも主役を射止める。88年の「ビッグ」で初のアカデミー賞候補。93年メグ・ライアンと共演した「めぐり逢えたら」で人気を確実にする。主な作品は、95年「アポロ・13」、98年「プライベート・ライアン」、「ユーガット・メール」、00年『グリーン・マイル』、01年「キャスト・アウェイ」

The Director


 監督のスティーブン・スピルバーグは1946年12月18日オハイオ州シンシナティー生まれ。ニュージャージー州とアリゾナ州の郊外で育ち、幼い頃から写真に熱中。高校卒業までに数編のアマチュア映画を監督。カルフォルニア州立大学ロングビーチ校に入学した後、69年に短編“Amblin”がアトランタ映画祭で上映される。これをきっかけにユニバーサル・スタジオで監督を始める。スピルバーグ最初のTV映画は「激突!」(71)で、その後すぐ「続・激突!カージャック」(94)で劇場用映画監督デビューを飾る。初期の2作品「ジョーズ」(75)と「未知との遭遇」(77)は興行成績の記録を破る大ヒット。その後スピルバーグは、歴代興行記録上位20本のうち「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」(81)、「E.T.」(82)、「ジュラシック・パーク」(93)を含む8本の映画を製作、または監督するほどの成功を収めた。その他の監督作は、「1941」(79)、「インディー・ジョーンズ/魔宮の伝説」(84)、「カラーパープル」(85)、「太陽の帝国」(87)、「インディー・ジョーンズ/最後の聖戦」(89)、「フック」(91)、「ロストワールド/ジュラシック・パーク」(97)、「アミスタッド」(97)など。またプロデューサーもしくはエグゼクティブ・プロデューサーを努めた作品には、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85)、「ロジャー・ラビット」(88)、「ツイスター」(96)、「メン・イン・ブラック」(97)、「マスク・オブ・ゾロ」(98)など。ちなみに2001年の「A.I.」では製作、監督、脚本を努めた。

Production Note

 実在のフランク・アバグネイルは、16歳から21歳までの間に400万ドルを稼いだ、信じられないような"天才詐欺師"だった。ニューヨーク近郊のブロンクスヴィルで生まれ育ったが、16歳のとき両親が離婚。そのショックから家出。以後、母国アメリカを振り出しに、実に26カ国で偽造小切手を現金化した。しかし、ターゲットは常に大手の銀行で、個人や貧乏人から搾取することはなかった。21歳でフランスの警察に逮捕され、フランス、スウェーデン、アメリカで刑務所生活を送り、5年後、FBIに情報提供するという条件で釈放される。のちに彼は、この経験を逆手に取り、セキュリティのコンサルタント会社を設立。現在では世界中の1万4000件以上の金融機関や政府機関に「詐欺に遭わない方法」を伝授して大成功している。これもまた信じられないようなほんとの話。今、アバグネイルには彼の再生を支えてくれた妻と3人の息子がいるが、息子たちがそれぞれ16歳になったときにこの自叙伝を読ませたという。

            (以上 パンフレットその他から引用)

 

鑑賞後の一言
 17歳の高校生が巧みに詐欺を働いて大金を手にするストーリーだが、実在の人もデカプリオ並みにいい男で体格も良かったのかと想像してしまう。なぜなら、17歳でも大人に見えたのだろうし、女性をだますにもそれなりにいい男でなければ、そうも簡単にはいかないだろうし。 いずれにしてもこの天才詐欺師が実在であって、自分の経験を同様な犯罪防止に役立てて社会に貢献し、偽造防止の小切手を発明して大金を得たというのもまた珍しい話である。 トム・ハンクスは地味で、きまじめなFBI捜査官役がこれまでにないキャラだが、さすがの名優で映画の中でも存在感を感じる。 その他印象に残ったのは最初のタイトルバックの映像で、モノトーンのアニメションで形を変えながらこの映画のシーンを表現していてユニークで楽しめた。


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