ブリジット・ジョーンズの日記

I n t r o d u c t i o n

全世界５００万人の女性の心をとらえた超ベストセラー小説、待望の映画化。
月曜の朝、ブリジットは頭痛と二日酔いで目覚めた。そして隣には上司が・・・。

仕事も恋愛も全て満足のいくものを手に入れて幸せになりたい―周りにはありとあらゆる幸せの実現化へのマニュアルが溢れ、成功へ導いてくれるはずの数々の目標が掲げられている。　ダイエットに禁煙、禁酒、etc…。　マニュアル通りに目標が全部クリアできたら、幸せはホントにやってくるの？

　ロンドンに住む、30代の独身女性ブリジットの毎日を日記形式で綴る「ブリジット・ジョーンズの日記」は1995年の1月から12月までイギリスの新聞“インディペンデント“ でコラムとして連載された。　当時プリジットと同じ30代だったジャーナリスト、ヘレン・フイールディングが執筆したこのコラムはすぐに反響を呼び、翌年小説として刊行されるやベストセラーとなり、ロンドンの地下鉄ではこの本を抱えて出勤する20代、30代の女性の姿が数多〈見られるようになったほど。　またドジなヒロインであるブリジットのような、思わず吹き出してしまう失敗を指して、”とってもブリジット的”と表現する流行語まで生まれたのだ。　その後、この小説は世界23カ国で翻訳され、ブリジット・ジョーンズは500万人以上の女性に共感を呼び起こすキャラクターとして受け入れられた。　日本でもベストセラーとして評判を呼び、新聞や雑誌などで著者であるへレン・フィールディングのインタビュー、また、ブリジットの生活をヒントにした現代女性の悩みを考える特集まで組まれるほどの人気を博したのである。　ブリジットが直面する出来事や彼女の失敗を身近に感じる女性は数多い。　もはや共感を越える”実感”に近い存在のブリジット。　世界中の女性が待ち望んだ小説の映画化が実現し、スクリーンの上でこのキャラクターを演じるのは、今最も女優として輝いているレニー・ゼルウィガー。

Profile of Hero／Heroin

Renee Zellweger

　1969年テキサス州生まれ。父親はスイス人、母親はノルウェー人。大学時代から演技に興味を持ち始め、舞台やCMなどの経験を経て、93年、『パッド・チューニング』（未）でスクリーンデビュー。その後、『リアリティ.バイツ』（94）、『エンパイア・レコード』（95）など青春映画の佳作に出演。『草の上の月』（96）では、サンダンス映画祭で批評家から絶賛され、インディペンデント・スピリッツ賞にノミネート。そして『ザ・エージェント』（96）でブロックパスター賞の最優秀助演女優賞を獲得。その後『ライアー』（97）、『母の眠り』(98)と出演作が続く。2000年度カンヌ映画祭で最優秀脚本賞を受賞した『ベティ・サイズモア』（00）では、昼メロのスターを自分の夫だと思い込むユニークな女性を個性的に演じ、ゴールデン・グローブ賞最優秀主演女優賞を獲得。

Hugh Grant

　1960年、ロンドン生まれ。82年、オックスフォード大在学中に映画デビューを飾った彼は、87年『モーリス』でヴェネチア映画祭最優秀主演男優賞を受賞、国際派俳優としての地位を確立。その後は『白蛇伝説』（88）、『赤い航路』（92）、93年には『日の名残』でアンソニー・ホブキンス、エマ・トンプソンと共演。翌年、全米で大ヒットした『フォー・ウェディング』では、軽妙なコメディーセンスを発揮し、ゴールデン・グローブ賞最優秀主演男優賞を獲得。アカデミー賞脚色賞を受賞した『いつか晴れた日に』（95）、クリス・コロンバス監督の『9ヶ月』（95）など。　99年、ジュリア・ロバーツと共演した『ノッティングヒルの恋人』では、全世界の女性を魅了。他の出演作に『ウェールズの山』（95）、『ボディ・バンク』（96）、『恋するための3つのルール』（99）などがある。

Colin Firth

　1960年、イギリスのウィンチェスター生まれ。学生時代から演技の経験を積んだ彼は、ウェストエンド版”アナザー・カントリー”でロンドンの舞台デビューを飾り、83年には同名作品の映画化でスクリーン・デビューを果たし、イギリス映画界の新星として一躍脚光を浴びる。その後『アパートメントゼロ』（86）、『ひと月の夏』（87）、『恋の徒』（89）に出演。また、様々なTV映画作品でも活躍しており、特に95年、BBCが放映した『高慢と偏見』でのミスター・ダーシー役は世界中の女性を魅了し、BAITA賞（イギリスのアカデミー賞）主演男優賞にノミネート。そして映画でも『サークル・オプ・フレンズ』（95）、アカデミー賞9部門に輝いた『イングリッシュ・ベイシェント』（96）、同じくアカデミー賞7部門受賞の『恋におちたシェイクスピア』(98）と大作への出演が相次ぎ、豊かな表現力で役柄に独自の個性を宿らせている。

Director

Production Note

撮影は2000年5月中句から始まり8月初旬に完了した。　原作と同じく映画はブリジットの１年間の物語を綴る。　6週間に及ぶロケ撮影はマスコミが注目する中、主にロンドンとその周辺で行われた。　ロンドンのICA（lnsotute　of　ContemporaryAlls）は出版記念パーティーの舞台となり、このシーンにはサラマン・ラシュディやジェフリ
ー・アーチャーなど、著名な作家が本人役で参加している。また、テート・モダン美術館はブリジソトが親友たちと宵を過ごす場面のセットとなり、王立裁判所前はブリジットがインタビューを取ろうと駆けつける場面に使われている。　その他にもタワー・ブリッジやセント・バンクラス駅など、ブリジットが生活するロンドンの名所各地で撮影が行われた。　マークとダニエルが格闘するギリシャ料理のレストランは実際にゼロから作られた。　あまりにも本物らしく見えたため、撮影中にテーブルの予約を取ろうと交渉を始めるお客が出てくるほどであった。　ブリジットとダニエルの小旅行のシーンはロンドン郊外のストークポージズで。　その他、ストーク・パーク・クラブやバーネットでも撮影が行われた。　冬の場面のロケ撮影では雪の特殊効果を用いて、コッツウォルズ地方の静かで美しい村、スノーヒルなども使われている。

主演のレニー・ゼルウィガーはブリジットの役作りのため、６キロも太り、また出版社の仕事を理解するため、女優であることを隠して２週間イギリスの出版社でアルバイトをしたという。

(以上プログラムその他より引用)