I n t r o d u c t i o n 

　生身の体を駆使した激しい攻防が展開されるクライム・アクション。強盗グループや犯罪組織、そして台湾から来た東洋人が、正体不明の“ブラック・ダイヤモンド”を巡って熾烈な駆け引きと争奪戦を繰り広げる様を、スピード感溢れるタッチで描く。主演は「ロミオ・マスト・ダイ」でも共演したジェット・リーとＤＭＸ。監督は「ロミオ・マスト・ダイ」「DENGEKI 電撃」のアンジェイ・バートコウィアク。
　強盗グループのカリスマ的なリーダー、トニーはロスの宝石商の金庫破りを計画していた。そんな時、その計画を密かに追跡していた男ダンカン・スーから“ブラック・ダイヤモンド”だけは置いていけ、と警告される。だが、トニーらはそれを無視してブラック・ダイヤモンドを含めたほとんどの宝石を持ち逃げした。しかし、ブラック・ダイヤモンドはスー以外からも狙われていた。犯罪組織のボス、リンは誘拐したトニーの愛娘と引き替えにブラック・ダイヤモンドを要求して来たのだ。動揺するトニー。そんな彼に対し、スーはある提案を持ちかける…。
　
上映時間：　１時間４１分
制作国　：　アメリカ　２００３年
日本公開：　2003. 3. 29
原　　題　： Cradle2 The Grave
原　　作　：　

C a s t  &  S t a f f

　ジェット・リー　・・・・・・・・・・　（台湾情報局員　ダンカン・スー）
　ＤＭＸ　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　（強盗グループのカリスマリーダー　トニー・フェイト）
　マーク・ダカスコス　・・・・・・・・・・・・　（犯罪組織のボス　リン）
　ガブリエル・ユニオン　・・・・・・・・・・　（トニーフェイトの妻　ダリア）
　

　監督／　アンジェイ・バートコウィアク　

Profile of Hero／Heroin

　
Jet Li
1963年、中国生まれ。わずか11歳で中国武術大会の5種目で1位となり、79年まで連続優勝を果たし、”中国武術界の至宝”と呼ばれる。82年、『少林寺』で映画デビュー。日本でも大ヒットを果たし2本の続編も大ヒット。92年、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地額明』に主演、またしても大ヒットを記録し、人気・実力ともにアジアのトップ・アクション・スターとして君臨、ハリウッドからも注目され、98年、『リーサル・ウエポン４』でハリウッド・デビューを飾る。メル・ギブソンと共演したこの作品で、アメリカでの人気も急浮上、『ロミオ・マスト・ダイ』（00）で、ハリウッド映画2作目にして主演を果たす。
　　　　　　　　　　　　　　　　

ＤＭＸ
1970年ニューヨーク生まれ。 その独特な野太い声と風貌で黒いカリスマの異名を取るヒップポップ界のスーパースター。９２年にデビューするが鳴かず飛ばず。９８年のデビューアルバムがビルボードポップチャート初登場１位を記録して瞬く間にスターダムへ駆け上がる。その後もビッグヒットが続き９８年『Ｂｅｌｌｙ』で主役の銀幕デビューを果たし、『ロミオ・マスト・ダイ』でも端役ながらジェット・リーと共演をする。　０１年には『ＤＥＮＧＥＫＩ電撃』ではスティーブン・セガールと共演し好評を得ている。

The Director

　監督バートコウィアクは１９５年ポーランド生まれ。撮影監督出身、「リーサル・ウェポン4」の撮影でジョエル・シルバーに認められ、「ロミオ・マスト・ダイ」で監督業に進出。。

Production Note

鑑賞後の一言
　今週は何を観ようか迷ったあげく、この作品にしたが、思っていた以上に楽しめた。　ジェット・リーの映画は２−３本観ているが、だいたい同じキャラで表情を変えずにカンフーアクションで相手をやっつける姿は、いつ見ても強くたくましい感じである。　共演の黒人ＤＭＸは初めて見る顔だったが、後で解説を読んで初めてヒップポップのスーパースターと分かったが、俳優としてもなかなかいける感じで特にバギーカーでのカーチェイスは見応えがある。最後のエンドロールはほとんどの映画が何もない背景にスタッフやキャストの文字が流れるだけだが、この映画では最後のシーンの延長で二人のコミカルなやりとりが長く続き、完全に幕が閉じるまで楽しませてくれた。