９ｄａｙｓ

I n t r o d u c t i o n

　「パール・ハーバー」「アルマゲドン」のトップ・プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーが放つ、衝撃の《カウントダウン・アクション》――「９デイズ」。《人類史上最悪の９日間》が、いま幕を開ける。
戦慄の序章は、チェコ共和国の首都プラハから始まる――世界最小にして最大の破壊力を持つ悪魔の兵器、《ポータブル核爆弾（＝Ｐ.Ｎ.Ｂ.）》を追うＣＩＡ秘密諜報員たち。その生死を賭けた囮ミッションの舞台は、ついにはニューヨークへと拡大し、全世界はかつてない脅威にさらされる。その時、人類の運命はたった２人の男の手に握られていた――。
ダイナミックでスリリングなアクション、ヒリヒリするような時間との戦い、極限の状況下で芽生える男たちの友情、そして裏切り…。明日は現実になるかもしれないリアルな脅威に貫かれた、究極のアクション・エンターテイメントが誕生した。

Profile of Hero／Heroin

Anthony Hopkinse

１９３７年イギリスのウェールズ生まれ。　６３年にＲＡＤＡを卒業。ローレンス・オリビエの代役に抜擢された『死の舞踏』をはじめ数々のナショナル･シアターの舞台に出演。　映画デビューは６８年『冬のライオン』、その後は７２年『戦争と冒険』、７７年『遠すぎた橋』、８０年『エレファントマン』、９０年『逃亡者』、などに出演。９１年『羊たちの沈黙』でアカデミー主演男優賞を受賞。９３年『日の名残』、９５年『ニクソン』でも同部門の候補に上がる。　近作は００年『タイタス』、０１年「ハンニバル」、０２年「アトランティスの心」

Chris Rock

　１９６６年、サウス・カロライナ生まれ。ニューヨーク、ブルックリンで育つ。エディ・マーフィに憧れ、幼い頃からコメディの道を志す。８９年の「サタデー・ナイト・ライブ」に出演して注目され、９７年のHBO製作の「ザ・クリス・ロック・ショー」でコメディアンとして爆発的な人気を獲得。この番組でエミー賞に輝く。９８年のCD「ビッガー・アンド・ブラッカー」ではグラミー賞を獲得。９７年には“Rock This”で作家デビューし、ベストセラーとなる。映画デビューは「ビバリーヒルズ・コップ２」（８７）。その後、「ブーメラン」（９２）や「ドクター・ドリトル２」（９８）に出演。映画は「リーサル・ウェポン４」でブロックバスター・エンタテインメント賞を獲得。「ベティ・サイズモア」（００）ではヒロインを狙うヒットマン役、「Ａ.Ｉ.」（０１）には声優として出演。全米で大ヒットした「天国からきたチャンピオン２００２」（０１）では主演と脚本を担当。黒人大統領を描く“Head of State”では主演、監督、脚本の３役をこなす予定。その他の出演作に「ニュー・ジャック・シティ」（９１）、「パンサー」（９５）、「ドグマ」（９７）、「プーティ・タン」（０１、ビデオ）などがある。

The Director

監督のジョエル・シュマッカーは「バットマン」シリーズの３作目と４作目を手がけた大ヒットメイカー。エンターテイメント・ムービーのツボを心得た確かな演出力には定評がある。１９３９年８月２９日、ニューヨーク生まれ。パーソンズ・スクール・オブ・デザイン卒業後、テレビＣＭの仕事を経て、「インテリア」（７８）などで衣裳を担当。８１年の「縮みゆく女」で監督デビュー後、「セント・エルモス・ファイアー」（８５）や「ロストボーイ」（８７）などを手がける。９０年代は「バットマンフォーエヴァー」（９５）や「バットマン＆ロビン Mr.フリーズの逆襲!!」（９７）で大ヒットを記録。ジョン・グリシャムの人気小説の映画化「依頼人」（９４）や「評決のとき」（９６）も話題を呼ぶ。主な監督作に「フラットライナーズ」（９０）、「愛の選択」（９１）、「フォーリング・ダウン」（９３）、「８ｍｍ」（９９）、「タイガーランド」（００）等。次作“Veronica Guerin”（ケイト・ブランシェット主演）で今回の製作者、ブラッカイマーと再び組む。

Production Note

撮影は、映画の舞台となるニューヨークとプラハの両方で行われた。「豊かな自然や独特の建築物といったプラハの魅力を全て活かした。バロックからルネッサンスに至る歴史の影が、プラハには今なお色濃く残っており、それがストーリーに完璧なまでの神秘性を加えてくれるんだ」と、製作のジェリー・ブラッカイマーはプラハ・ロケを振り返る。当初、脚本の多くは室内で起こるシーンだったが、プラハに到着したクルーはそのおとぎの国の様な美しさに息を飲み、すぐに予定を変更した。「撮影するのにこの環境を使わない手はないだろう？」と、シュマッカー監督は語る。「国立オペラ座の屋根など、後にも先にもあり得ないであろう名所旧跡で、例外的に撮影が許可されたんだ」。
ジェイクの恋人ジュリーはプラハのシーンに登場しないが、ジュリー役のケリー・ワシントンもプラハ・ロケには参加している。実は、映画のクライマックスであるニューヨークのグランド・セントラル・ステーションのシーンは、プラハで撮影されたのである。「ニューヨークのシーンを撮影するのに、わざわざプラハまで行くなんてちょっと面白いでしょ」と語るワシントンも、すっかりこの街に魅了されたようである。

　　　　　　　　　　　(以上、プログラムその他から引用)